相違点:「COUNT」「COUNTA」「COUNTIF」の違い
セルの個数を数える「COUNT(カウント)」と「COUNTA(カウントエー)」と「COUNTIF(カウントイフ)」の違いは
「COUNT」は数字のセルだけ数え、「COUNTA」は空以外を数え、「COUNTIF」は条件に一致したセルを数えます
・関数 | COUNT(カウント) |
・書式 | =COUNT(値1, 値2, ...) |
・内容 | 引数リストの各項目に含まれる数値の個数の合計を返します。引数は 30 個まで指定できます。 |
・関数 | COUNTA(カウントエー) |
・書式 | =COUNTA(値1, 値2, ...) |
・内容 | 引数リストの各項目に含まれる数値の個数の合計を返します。引数は 30 個まで指定できます。 |
・関数 | COUNTIF(カウントイフ) |
・書式 | =COUNTIF(範囲,検索条件) |
・内容 | 指定された範囲に含まれるセルのうち検索条件に一致するセルの個数を返します。 |
・COUNT(値1, 値2, ...)
数値が入力されたセルの個数
・COUNTA(値1, 値2, ...)
空白以外の数値や文字セルの個数
・COUNTBRANK(値1, 値2, ...)
空白セルの個数(数式で空白も可)
・COUNTIF(範囲,検索条件)
条件を指定してマッチしたセルの個数
「COUNT」と「COUNTA」の違いは
「COUNT」は数値が入力されたセルしか数えない
「COUNTA」は空以外の文字でも数式でも数えます
サンプル
|
A |
B |
C |
D |
E |
F |
G |
1 |
|
|
|
|
|
|
|
2 |
|
|
国語 |
算数 |
理科 |
社会 |
計 |
3 |
|
鈴木 |
87 |
="" |
70 |
90 |
247 |
4 |
|
佐藤 |
76 |
69 |
--- |
72 |
217 |
5 |
|
小林 |
60 |
88 |
90 |
|
238 |
6 |
|
高橋 |
98 |
95 |
95 |
90 |
378 |
7 |
|
平均 |
80.3 |
84.0 |
85.0 |
84.0 |
270.0 |
8 |
|
|
|
|
|
|
|
9 |
|
COUNT |
5 |
4 |
4 |
4 |
5 |
10 |
|
COUNTA |
5 |
5 |
5 |
4 |
5 |
セルB9)=COUNT(C3:C7)
セルB10)=COUNTA(C3:C7)
※鈴木の算数は数式「=""」が入力されている状態です
国語列「COUNT」も「COUNTA」もセルの個数を数えます
算数列「COUNT」は結果が空白の数式は数えません
理科列「COUNT」は文字列は数えません
社会列「COUNT」も「COUNTA」も空のセルは数えません
簡単に違いを説明すると
「COUNT」は数字の入力されたセルだけ数えます
「COUNTA」は空以外(文字列や数式で空白でも)を数えます
「COUNTIF」は使い方が異なります
=COUNTIF(
範囲,
検索条件)
範囲を数えるのは一緒ですが
数える対象に条件を与えて条件に一致したセルの個数を数えます
上記の表すべてを
範囲にして
検索条件を与えます
=COUNTIF(
B2:G7,
"90") 結果:3
90のセルが3つあると数えます
=COUNTIF(
B2:G7,
"国語") 結果:1
文字列も検索できます(文字列は必ず""ではさむ)
検索条件にはワイルドカード文字が利用できます。
=COUNTIF(
B2:G7,
"国?") 結果:1
"国?"は文字列にしか使えません"9?"としても90や95は数えません
例)=COUNTIF(G3:G7,"国*") *は任意の文字列
例)=COUNTIF(G3:G7,"国?") ?は1文字
例)=COUNTIF(G3:G7,"国??") ??は2文字
例)=COUNTIF(G3:G7,"国???") ???は3文字
※半角、全角、混在していてもすべて1文字として数えます
以上から
「COUNT」数字のセルだけ数える
「COUNTA」空以外数える
「COUNTIF」条件に一致したセルを数えます
注意点
「COUNT」が数字なのに数えてくれない場合
「COUNTIF」が一致しているのに数えてくれない場合があります
「COUNT」は数字として入力されたセルしか数えません
文字列扱いになる見分け方は関数の中で「""」ではさまれた数値です
例)=IF(10=10,"1","2") 結果は1ですが数値として扱われません
「="10"」としただけでもセル内では文字列として扱われます
対応方法
セルに「=IF(10=10,"1","2")」という数式が入っている場合
全部を「
=VALUE()」の中に入れてしまえば数値として扱われます
例)「=VALUE(IF(10=10,"1","2"))」
また
セル左上の角に緑の三角形 ◤ がある場合は文字列なので数値に変換します
「COUNTIF」は一致したセルしか数えません
=COUNTIF(
B2:G7,
"国語") 結果:1ですが
=COUNTIF(
B2:G7,
"国語 ") 結果:0になります
=COUNTIF(
B2:G7,
"国語 ") 結果:0になります
検索条件に空白スペースが入っていると一致したセルとして認識されません
逆に
"国語"としてもセルC2に同じように空白があれば一致しません
見た目で一致していても空白スペースは見えませんので、
検索条件や一覧表などに無駄な空白がないか確認すれば解決することがあります
数が多すぎて確認できない場合、列や行を選択して
ctrl + H で空白スペースを置換すれば一気に削除できます
以上 「COUNT」「COUNTA」「COUNTIF」の違いでした