遊:不思議なパズルを数式で解いてみる - エクセル関数の使い方
8×8=5×13になる不思議なパズルを作る
以下の画像をご覧ください
8×8=64
5×13=65
あれ?1合わない
これは実は対角線が直線ではないから・・
というのがよく見るトリックです
だがそれでは納得がいかないし
現物のパズルは作れない
そこで実際に可能な数値を出してみる
このパズルが立方体で構成されてると考えるから無理なんです
実は縦と横は8マス、5マスであり
”マス”なんです
8cm、5cmや8px、5pxではない
等辺ではないんです
図のように三角形の底辺xと台形の底辺yとすると
たったこれだけではわかりにくいので
左側は正方形としてわかる範囲で当てはめると
絵を描くのが雑になってますがそこはご容赦。
左側の正方形の面積は =(x+y)*(x+y)
右側の長方形の面積は =y*(x+y+y)
ということになりますつまり
正方形の面積=長方形の面積
(x+y)*(x+y)=y*(x+y+y)
この条件を満たせば上記の図形は成り立ちます
い、因数分解ですね
(x+y)*(x+y)=y*(x+y+y)
↓(まず括弧を外します)
x
2+2xy+y
2=xy+y
2+y
2
↓(y
2を両方から消します)
x
2+2xy=xy+y
2
↓(両方からxyを引きます)
x
2+xy=y
2
見たことがある数式ですね
ピタゴラスの定理(A
2+B
2=C
2)
これに当てはめてしまおう
上記の式は
x
2+xy=y
2
ピタゴラスの定理
A
2+B
2=C
2
3
2+4
2=5
2
6
2+8
2=10
2
9
2+12
2=15
2
以上から条件を満たすには
x
2+xy=y
2
の+xyが平方根、xとyをかけて平方根にならないといけません
やっとエクセル君の出番です
xが3の倍数の場合4と5の倍数を掛けたものは追いつきません
xが4の倍数の場合3と5の倍数を掛けたものは追い越せません
つまり自然数で表せるxとyでは
x
2+xy=y
2
この数式は成り立たないということになります
結論
正方形の面積=長方形の面積
(x+y)*(x+y)=y*(x+y+y)
を満たすxとyの自然数は存在しない
ということになります
仕切り直しです
正方形の面積=長方形の面積 と考えると無理なんです
正方形に近い長方形と長方形で考えます
先ほどは正方形として考えたのでたくさん割り当てられましたが
正方形ではないと考えると
これしか分かりません
これだけでは高さも面積も出せません
どうしても高さであるzが必要になります。ここから
左の面積は
(x+y)*(x+z)
右の面積は
z*(x+y+z)
になります
これをイコールとすれば可能な数値が出ます
(x+y)*(x+z)=z*(x+y+z)
↓
x
2+xz+xy+yz=xz+yz+z
2
↓
x
2+xy=z
2
あれ? またこれ?
よく見ると違います+xzです
前回のx
2+xy=y
2は図にすると
こんな感じでしたが
今回の x
2+xy=z
2は
こうなります
図にすればなんとなくとおもったのですが
まったくわかりません
x
2+xy=z
2
xとyは横軸ですがzは縦軸です
xとyに数値を与えればzが出ますが小数点以下が邪魔です
そこで一覧表を作ってみる
限りなく整数に近い数字を探します
36番目に見つけました54.99090834 ほぼ55です
ここから
x=36
y=48
z=55(54.99090834)
として、もちろんエクセルで作ってみます
縦10ピクセル横10ピクセルで斜め線のところで
セルを結合して書式設定の罫線で斜めに線を引いています
こんな感じです
確かに直線に見えるかもしれない
以上から
1番自然数に近い数値は
x=36
y=48
z=55(54.99090834)
になります
プラスチックや金属だと隙間がわかるでしょう
遊びの多い木製のパズルならわからないかもしれない
以上 不思議なパズルを数式で解いてみるでした