「AVERAGE」と「AVERAGEA」の違い:エクセル関数

・関数 AVERAGE(アベレージ)
・書式 =AVERAGE(数値1, 数値2, ...)
・内容 平均を求める数値データを指定します。
 空白=無視 文字列=無視 未入力=無視

・関数 AVERAGEA(アベレージエー)
・書式=AVERAGEA(数値1, 数値2, ...)
・内容平均を求める数値データを指定します。
 空白=0 文字列=0 未入力=無視

AVERAGE  空白や文字列は対照としません
(空白=無視 文字列=無視 未入力=無視)

AVERAGEA 空白や文字列を「0」として計算します
(空白=0 文字列=0 未入力=無視)

どちらも未入力は計算対象になりません

※空白と未入力の違い:
 未入力は何も入力されていない状態
 空白は数式が入力されている場合
 =if(d4=0,"○","") など結果が空白なら空白です

※注意点(結果が0になる、エラーになる場合)
平均点は数値を足して対象セルの個数で割ります
(10+10+10+10)÷4=10 ですが
対象セルが文字列で数字を表示してる場合は計算されません
数式で出された数字はほぼ数字ですが
VLOOKUPやHLOOKUPなどで持ってきた数字は文字列扱いになることがあります

文字列扱いになる見分け方は関数の中で「""」ではさまれた数値です
例)=IF(10=10,"1","2") 結果は1ですが数値として扱われません
「="10"」としただけでもセル内では文字列として扱われます

「AVERAGE」ではこの「="10"」は10と表示されますが無視されます
「AVERAGEA」は表示される「10」は足されず割る個数の対象になります

対応方法
セルに「=VLOOKUP(F1,B3:E14,2,0)」という数式が入っている場合
全部を「=VALUE()」の中に入れてしまえば数値として扱われます
例)「=VALUE(VLOOKUP(F1,B3:E14,2,0))」
例)「=VALUE(IF(10=10,"1","2"))」

またセル左上の角に緑の三角形がある場合は文字列なので数値に変換します

以上 「AVERAGE」と「AVERAGEA」の違いでした


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